学会員の活動 3

東日本大震災の被災地では、市民や学生ボランティアらの支援活動により、復旧、復興へ向けた動きが活発に行われている。

社会貢献学会の工藤 淳顧問(青森県防災士会会長)ほか青森県内在住の会員有志は、これまで青森県防災士会とともに被災地支援を目的とした募金活動や被災地から要望のあったランドセルや飲料水用ポリタンク、紙コップ、爪切り肌着、靴下等の支援物資を岩手県陸前高田市などへ届ける活動を行っている。
震災発生から10日目の3月21日、工藤顧問や相馬多一郎会員ら学会有志は青森県防災士会の防災士らとともに青森市内の大型店を会場に、東日本大震災被災地支援を目的とした募金活動を行った。この募金活動には地元大学で学ぶ中国とベトナムの留学生ら18人が参加し、イトーヨーカドー青森店とサンワドーを会場に実施した。
募金活動は、災害ボランティアに詳しい相馬多一郎会員からのアドバイスを受けて実施されたもので、相馬会員は「早く現場に行って体を動かしたい気持ちを抑えて、今自分のいる場所でできることを考えることが大切。募金やチャリティをすることが被災地のためになる」、「被災地に送るのは、物資よりお金のほうがいい。物資は送る側の気持ちと受け取る側のニーズが合わない場合も多い」などと指摘している。当日は午前11時から2時間の間に、数百人の市民から総額35万7501円の温かな募金が寄せられた。震災募金は青森県等を通して被災地へ送られた。
また、4月に入ってからは、青森市PTA連合会とともに、使用しなくなったランドセルを募り、岩手県などの震災被災地の子どもたちへ支援物資として届けた。これは被災地から支援物資として要望があったもので、これまで5,500個のランドセルが集められ、東北郵便局長会を通じて被災地へ送られた。
工藤顧問は「このほどトヨタレンタリース青森から青森県防災士会に贈られた「防災車」を社会貢献支援車としても活用し、社会貢献活動を行って行きたい。」と話している。東北でも社会貢献学会の会員による積極的な被災地支援が行われており、復旧、復興に向けた動きは大きく前進している。
(社会貢献学会会員・髙橋英彦)